昨夜の「情熱大陸」毎日放送（ＴＢＳ）に、「きゃりーぱみゅぱみゅ」が出演していました。個人的には、ネットでＰＶを観ており、刺激を受けています。彼女の感性はとにかく斬新で、ＰＶでも“きゃりーワールド”に魅せられております。ただ、そんな彼女も実は人見知りで、大人しい中学生時代を過ごすものの、高校生の時に友人の影響から解放的になり、原宿でファッションモデルとしてスカウトされたとのこと。印象的だったのが、彼女の独特の世界観が解放され、感性の起動スイッチが入ることになったのも、置かれた環境が影響していたと思われる点です。大人しく人見知りをしているだけではスカウトされるはずもなく、才能を眠らせていたかもしれません。自己の成長は、周囲の環境・人間関係に左右され、そこで形成された考え方が、その人の人生に大きな影響を及ぼすことになるのだ、ということを改めて感じました。
また、彼女のＰＶなどに表現されている独特の世界観は、優秀なプロデユーサーの影響かと思っていたら、違っていたようです。打合わせの様子を観ていると、周りのスタッフの方は彼女の感性を引き出そうとし、その提案をどんどん取り入れていました。さらに、打合せ会議の様子でも、彼女はとてもリラックスしていました。だからこそ、あのような素晴らしい作品ができて、ハードスケジュールにもかかわらず活き活きと仕事をしているのですね。換言すれば、押し付けるのではなく、引き出させるやり方が、真に優秀なプロデューサーの姿かもしれません。
私はテレビを観ながら、彼女とスタッフの方の関係を、勝手に頭の中で中小企業の社長と社員の関係に置き換えていました。打合わせや会議などでは、社長は大変な時間を割いて、会社のために一生懸命に社員に教え込みます。社長も社員もとても疲れてヘトヘトになっています。聞いてる私も勉強になります。しかし、それで本当に改善されるのか、上手くいくのか。彼女と社員の違いは、納得して進んでいるかどうかではないか、と感じました。